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「記憶の劇場Ⅲ」大学博物館における文化芸術ファシリテーター育成プログラム 

  活動④「モノローグ・オペラ『新しい時代』上映会の制作」

『新しい時代』
三輪眞弘+前田真二郎 モノローグ・オペラ  映像上映
   

 モノローグ・オペラ『新しい時代』は、作曲家 三輪眞弘が、映像の前田真二郎と協力して作り上げた作品で、2000年に京都と東京で初演されました。まだオウム真理教による一連の事件や、神戸の少年児童殺傷事件などが記憶に新しかった時代です。14歳の少年だけを登場人物とし、オーケストラの代わりに4台のキーボードがおかれたオペラ。少年はコンピュータ空間の中を飛び交う情報の中に新しい時代の神の存在を感じ取り、その神に帰依し、より高いステージへと向かうため、自分の情報をデータに変換して、自らの肉体を消滅させる、つまり自死するという物語です。

 このオペラを再演する試みが2017年12月に行われ、愛知県芸術劇場とザ・フェニックスホールの主催*で上演されました。この公演は、その年の演奏会のうち、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ水準の高いものに贈られる「佐治敬三賞」(サントリー芸術財団)を受賞しました。今回その上演の記録映像を上映します。

 ネットの中の自分の方が、現実の自分より大切だ、という人が増え、AIこそが神だということが真剣に議論されているこの時代にこそ、観て、聴いて、考えておかねばならない作品です。制作側のゲストを招いてのプレトークも開催します。

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*2017年 愛知・大阪公演 特設サイト 
☞  三輪眞弘+前田真二郎モノローグ・オペラ『新しい時代』

『記憶の劇場Ⅲ』大学博物館における
文化芸術ファシリテーター育成講座

本プログラムは、大学博物館の特性を生かしながら様々なジャンルの芸術活動に関わり、企画運営しつつアート・マネジメント人材を育てるプログラムです。博物館に収められているいわゆる〈ミュージアム・ピース〉の豊かさを引き出し、〈生きたアート〉として公開していく文化芸術ファシリテーターの育成を目指します。

 

活動④ 「モノローグ・オペラ『新しい時代』の上映会の制作」では、受講生が上映会の企画・制作・運営を行います。

 

 『記憶の劇場Ⅲ』活動 ④受講生:

  井上 周,  木下 瑞,  佐伯 龍二,  日笠 弓

  

 講 師:伊東 信宏 (大阪大学文学研究科教授)
     青嶋 絢 (アート・コーディネーター)

 

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